3. 審査って何を見る?発行会社がチェックする5つのポイント

クレジットカードを作るうえで、多くの人が不安に思うのが「審査」ですよね。「自分は学生だけど通るのか」「フリーランスだけど大丈夫なのか」「過去に携帯代を遅れたけど影響ある?」など、人によって気になるポイントは異なると思います。
しかし、実はクレジットカードの審査基準にはある程度の共通点があります。本記事では、審査の際に見られる代表的な5つのポイントを整理し、審査通過の可能性を高めるコツを紹介します。これを読めば、「何が原因で落ちるのか分からない」という曖昧さが少しは解消できるでしょう。

1. 年齢や居住年数などの属性情報

まず、申込時に記入する個人情報(いわゆる属性)が重要視されます。具体的には年齢、雇用形態、勤続年数、年収、居住形態(持ち家か賃貸か)などです。これらの情報は、申込者が安定して返済できるかどうかを判断する指標となります。 – **年齢**:満18歳以上(高校生不可)であれば基本的に申込可能。上限はないが、高齢の場合には別の審査基準が適用されることも。 – **勤続年数**:半年未満だとやや不利に働く場合も。 – **年収**:明確な基準は公表されていないが、一般的に高いほど枠が大きくなる傾向あり。

2. 信用情報:他社での返済履歴やローン残高

信用情報機関には、クレジットやローンの利用履歴、延滞の有無、申し込み記録などが登録されています。ここで重要なのは、**過去に延滞をしていないか**、**現在進行形の借入残高が多すぎないか**といった点です。 特に長期延滞(61日以上)や債務整理の記録があると、審査には大きくマイナスに働きます。一方、まったく利用履歴がない「スーパーホワイト」も判断が難しい場合があり、いきなりゴールドクラスのカードを申し込むのは厳しいケースが多いです。

3. 多重申し込みをしていないか

短期間(およそ6ヶ月間)に複数のカードを申し込む行為は、多重申し込みとみなされ審査において不利です。信用情報を閲覧した際に「この人は急にお金が必要なのか」と疑われる可能性があります。 どうしても複数社を比較検討したい場合は、**期間をあけて**申し込むか、**本命を厳選**するなどの方法を取りましょう。

4. 申込内容の整合性

申込書に書いた年収や勤務先情報、住所などが矛盾なく正直に書かれていることも大切です。嘘の記載や誤字脱字、在籍確認の電話に対応できないなどの不備があると、審査落ちの原因となります。 「年収を多めに書いたら通りやすいのでは?」と考える人もいますが、矛盾があると逆に信用を損ねますので避けるべきです。

5. 現在の負債状況やクレジット利用状況

分割払いやリボ払い、他社のカードローンなどの返済残高も総合的に判断されます。カード会社は「総支払能力」を見るため、既存の借り入れ状況が多いと新規の枠を与えにくくなります。 家族カード含め所有枚数が多すぎるときも注意が必要です。ただし、過去に正常返済が続いているのであれば、むしろプラス評価になる場合もあります。

審査に通るための具体的な対策

– **申込前に信用情報をチェック**:自分の延滞履歴や借入状況を把握する – **在籍確認にしっかり対応**:本人が不在で確認が取れないと審査がストップすることも – **利用枠を控えめに申請**:高額枠を狙うと審査基準が厳しくなる – **余計な多重申し込みをしない**:最初から複数枚に同時挑戦しない

まとめ:審査落ちの原因を知り、計画的に申し込もう

「審査」というと少し身構えてしまうかもしれませんが、実際には「申込者がきちんと返済できるかどうか」を数字や履歴で確認しているだけです。逆に言えば、これらのポイントを理解したうえで、無理のない枠を希望し、多重申し込みを避け、延滞さえしなければ通る可能性は高いと言えます。 もし落ちてしまっても、自分の信用情報や属性を見直し、一定期間をあけてから再挑戦することで、審査に通る道は開けるでしょう。